机上の空論

趣味のにんげんかんさつに妄想あれこれ

闇山智洋 徹底解剖

一部の方には知れ渡っている
『闇山智洋』
ご覧の通り闇を孕んでいる状態の神山くんのことを指すわけですが。
この闇というテーマだとモラルの崩壊が起きるのは必至。そうだと分かりつつ語りたくなるのは何故なのでしょうか。神山くんが綺麗に闇を纏える役者であるからだとしか言いようがありません。あくまでも私の中では。

『役柄』ーーー 役柄と言えばこれら全ての闇が正当化されるような気がしますね、闇山くんという役柄について少々お話しましょう。

以前から言っていたのですがドヨルの妄想族で神山くんがストーカーを演じていたのがあまりにも私の中に大きく響いていまして。
元々アブノーマルな乙女ゲームばかりに時間を割いてきていたこともあって今思えば私の中ではドンピシャのドンピシャだったんだと思います。

私が常日頃から口にする闇山くんは
感情のコントローラーがぶっ壊れた人間です。
それなりに感情を押さえつけようとするという理性のリミッターが外れています。

好きな相手にはどう思われているんだろう
好きな相手にどうやったらよく思われるだろう
好きな相手にどうしたら振り向いてもらえるだろう

そんなのは少女漫画のなかの綺麗な描写で描かれるような可愛いものです。
イケメンの男の子に恋する女の子、また逆もしかり。まだ可愛いよそんなもん。

まず闇山くんの基本理念は
『手に入れるためなら壊してもいい』
このスタンスです。
苦しむ顔すら愛おしい。苦しめるもまた愛。
自分のものになるならどんな非人道的なことだって構わない。
言うなれば犯罪者の心理と同じです。
そんな猟奇的な部分をちらつかせて生きる人。

だから自ずと目に光はなくなります。
黒い闇が目の奥にずっと棲み続けてるんです。
虚空を見つめてばかりの。焦点があっていない感じの。そんな不安定な状態だからこそ正常とは縁遠くなる。次第に理性が欠落していく。

闇山くんは物理的支配と精神的支配 どちらで来るのかとふと考えてみたことがありました。
物理的支配で言えば 手枷とか。
彼女をリカちゃん人形みたいに扱って好みの服を着せて楽しむかな?あるいは力でねじ伏せて従順になるように調教しようとしたり?枚挙に暇がないほどシチュエーションが挙げられると思いますがここでは割愛します。
これらすべて精神的支配にも通じるものがあるような…。まあそんなこんなでナイスだ闇山。

彼は暴力と快楽とスリルを味わいたい欲張りな人。
もちろん愛はちゃんとあります。それが全うで清廉な愛で無いことはお気づきかと思いますが。
愛情表現のねじれは必ず存在します。 むしろねじれだらけ。こじれだらけ。
闇と言っているだけあってそれなりにねじれこじれまくってます。

ストーキングをするほど相手に執着してるのでもちろん相手の行動は常に把握しています。
携帯も手放さず、ひっきりなしに電話もメールもしてしまいます。もちろん居場所特定も出来てます。いや、探偵かよって。
メッセージも既読をつけてしばらく返さないだけできっととことん自分が納得するまで追い詰めることだろうなと。
そんな生活に耐えられなくなると彼女はきっと別れを切り出すはずです。
愛が恐怖に変わる日は必ず来るはずです。
そこで思い切って別れを告げてみたら
闇山くんはどうなるでしょうか。

愛する人から拒まれる
これほど闇山くんにとってショックを受ける出来事はありません。
きっとその場で取り繕って笑うようなこともしないはずです。
まず現実を受け入れられず 聞き返します。
『ん、?もっかい言うて?何?何?嘘やんな』
と ひたすら繰り返します。
彼女が何度も何度も拒むような言葉を彼にぶつけると徐々に現状に気づき、

そして、狂い始めます。

瞳孔はかっぴらいて口は無理して笑って、
手の力は強まります。
肩を掴む手は恐らく食い込んでいることでしょう。

こんなに想っているのにどうして

受け入れないの?
俺が怖いの?

そう、彼は自分を受け入れてほしい、君にとって一番似合いの、完璧な恋人として認めてほしい。
その欲求が強いんです。最早強すぎるくらい。
誰かに依存していなきゃ正気を保てないくらい
彼女の存在が脳内で一番を占めているんです。

あなたの生きがいとも言える存在がふと消えた時
どうなると思いますか?
例えば好きな人、好きなものが
自分の目の前から消えていったとしたら?

考えるだけでもおぞましい。

闇山くん自身が心から愛そうと思った人が自分を受け入れず目の前から姿を消そうとしたとき
彼はきっとこう思います

『何がなんでも離してなんておけない』
『俺以外の手に渡るくらいなら』
『俺以外の奴に抱かれるくらいなら』
『壊してでも手元に置いておかなくちゃ』

思考回路はショート寸前というより
思考回路はショート&ブレーク みたいな感じですね。

ここまで追い詰められた彼は強硬手段に出ます。
愛する人を物言わぬ人にするんです。
時間をかけて、ゆっくりと。
殺す、とはまた違う。それでは美しくない
殺して手元に置いておくのもいいけれどそれでは美しくないと考える闇山くん。
彼が殺すのは心だけ。
生きていれば彼女の体温も手に入れられる。何もかも自分の好きにできる。

だって、心が死ねば 拒まれることもないんだから

︎︎◌

少し話を変えて
闇山くんが化けの皮を被った病み男だったらというパターンも考えました。
先程はストーカーが加速して病む感じでしたが
今度はもっと厄介ないい人ヅラした闇山くんについてお話しようと思います。
いい人を演じているぶんタチ悪いです。

誰かに話した気もしますが
私のやっていた乙女ゲーム
過保護なお兄ちゃんポジションのキャラクターがいました。彼は面倒見のいい優しい人で、ヒロインのことが本当に好きだったのですが
好きが拗れて狂ってしまうんです。
ヒロインに度々訪れる危機と嫌がらせ。
アパートのベランダから植木鉢が降ってくるとか嫌がらせのメールが死ぬほど送られてくるとか家のポストにゴミ突っ込まれるとか。
それは 実はすべて ヒロインに頼られたいという彼のエゴが生んだ【計算】
すべてが仕組まれた作戦だったわけです。
ヒロインに頼られる存在でありたいという勝手な庇護欲が暴走して嫌がらせを自作自演していたんです。
ここまで聞くと本当に頭のおかしい奴。
その嫌がらせにヒロインが耐えられなくなりそうなタイミングで彼はこう持ちかけます。
『君に何かあったらいけないから、俺の家で一緒に暮らそう』
プロポーズではなく同棲という形でのお誘いです。
彼女は彼がそれを仕組んでいるとは思わず、ただ偶然に偶然が重なった嫌がらせの怖さのあまり
悪魔の囁きにそそのかされて同棲が始まるわけです。

彼も病んでいる身なのでもちろん正常な判断なんてしません。
彼女のためにね、 檻を買ったんです。
何のため?分かりますよね?
彼女を出さないように檻に閉じ込めるんです。
もちろん手枷足枷を繋いで。食事もトイレもお風呂もすべて自由にさせてあげる反面鎖はしっかり繋がれたまま。
彼が家を空けるときは決まってこう言います
『行ってくるけど、そこで大人しくまってるんだよ? また何か危険なことがあったらいけないからね』

… いや、お前がやってんだろ(怒)
と思いながらプレイしてましたけど 。

そんなことはいいとして、
ヒロインはそんな拘束された生活を続けていくうち
いよいよ感情がなくなりました。

それを見計らった彼は枷に繋がれた感情の死に絶えたヒロインを後ろからそっと抱きしめて『ずっと、一緒だよ』なんて言うもんですから?
逮捕だ逮捕。捕まってしまえ。

今言ったこのキャラクターのように闇山くんもヒロインを目には見えない声と、物理的な何かで縛り続けるのかなと考えたらなんだかときめきました。あ、医者には行かなくて大丈夫です、正常です。

こんな話をしていると歯止めのきかないエキセントリックな闇山くん(もちろん役)をもう1度地上波で観たいなと思うので
いつか映画やドラマでやってくれる日を心待ちにして今日もビスケット片手に薄い紅茶を啜ります。

後味の悪いオタクの妄想劇を最後までお読みいただきありがとうございました .